盛岡もだんだんと春に向かってきています
こうなると気になるのが花粉
そろそろ症状が出てきた方も多いのではないでしょうか?
病院や薬局に行って、花粉症の薬を飲んで・・・
ちょっと待って!
その鼻水は本当に花粉症ですか?
花粉症として出される抗ヒスタミン薬ですが、実際に花粉症だったりアレルギー性鼻炎だったりの判断は意外と難しいです
① 問診で症状や鼻汁の性状を聞いてアレルギー性鼻炎や花粉症を疑う
② 鼻の中を鼻鏡を用いて診察する
③ 鼻汁好酸球検査を行いアレルギーによる鼻汁かどうかを確認する
④ 疑われる原因がある場合には血液を採って特異的IgE抗体を測定したり、皮膚に原因物質を注射して反応をみる皮内テストを行う
これで特定物質によるアレルギー性鼻炎や花粉症であることが確定できますが、こんなにたくさんの検査をするのは大変ですよね?
現実的には耳鼻科の先生と内科の先生では対応が異なります
耳鼻科の先生は①~③の検査を行い、先生によっては④の特異的IgE抗体検査の測定を行ったりしますが、内科の先生では①の問診だけで判断する先生がほとんどです
それでも症状が消えればいいのですが、やはり間違っていることも少なくありません
薬があんまり効かないんだよね?ってことありませんか?
風邪の鼻水にはアレルギー性鼻炎や花粉症の薬は効きません
そのため、しっかりとした診断が必要です
当院では耳鼻科で行われるような鼻鏡検査・鼻汁好酸球検査も行って診察しています
アレルギー性鼻炎や花粉症が疑われたときには鼻鏡を用いて鼻の中を確認し、可能性があるときには綿棒で鼻汁を取って鼻汁好酸球検査を行います
興味がある方は診察時に医師にご相談ください
ここまで読んで、そもそも鼻汁好酸球検査ってなんなんだ?って思いますよね
失礼しました
鼻汁好酸球検査について簡単に説明します
アレルギーが関与する鼻汁内には多量の好酸球がみられることが知られています
風邪による場合では好酸球はみられませんので、鼻水をとって調べればアレルギーなのかどうかが分かります
検査に痛みはありませんし、お子様でも安心して受けられます
顕微鏡でみて判断しますが、鼻汁を取ってから5~10分程度で結果が出ますし、顕微鏡をみながら説明することも可能です
上段の図の赤く染まっている細胞が好酸球です
下段の図はアレルギー反応が起きていない鼻汁です、赤く染まっている細胞はありませんので、アレルギーによる鼻汁ではありません
「どうせ花粉症だから」とは考えずに、せっかく治療を受けるのだから
しっかりと診断して、正しい治療を受けましょう
なお、原因物質を調べるには疑わしい物質がある場合には血液検査で確認できます
原因物質がはっきりしない場合には、少量の血液を用いて原因となる可能性の高い39項目について検査できる「View39」検査があります
興味のある方はお問い合わせください