こたに内科・甲状腺クリニック

院長のブログ

甲状腺検査は甲状腺専門医がお勧め

2022年1月25日

甲状腺疾患を持っている方は実はかなり多いですが、無症状であったり症状が軽かったり、または見逃されていて苦しんでいる方も多々います。

 

患者さんの中には甲状腺という臓器自体を知らない方もおり、専門以外の先生でもあまり甲状腺疾患を意識しないで他の検査を中心に調べて「異常なし」と結論づけることも時々あります。

では、どこで診てもらえばいいの?ということになると思うのですが、そういったときに参考になるのが各種専門医になります。

 

もちろん、専門医でないと患者さんを診られない訳ではないし、甲状腺をしっかり診ていても敢えて専門医を取得しない先生方もおられますし、専門医であってもしっかりと現代の医療にアップデートできていない危険な先生もいます。私が指導を仰ぐ関西地方の先輩の先生の中にも専門医を持っていない人もいます。


ただし確実ではないですが、専門医の肩書はやはり患者さん側からしたら、どの先生に診てもらうのが良いかを探すときの目安になると思います。

 

実は私も今までは資格なんてなくても、「しっかり勉強しアップデートし患者さんと向かい合って良い結果に導ければよい」、「資格に胡坐をかいて学ぼうとしない先生よりはずっと良い」、と考えてわざわざ専門医を取ろうとはしていませんでしたが、患者さんが安心して受診できる一つの目安になるのではないかと感じ、昨年1031日に専門医試験を受験してきました。

 

結果は

「合格」

を無事に頂きました。

 

もちろん資格があろうとなかろうと、最新の医療で患者さんをしっかりと診察ししっかりと治療をすることは変わりませんが、一つの安心材料としていただければと思います。何か変わるわけではなく、今まで通りしっかりとした診察をさせていただきます。

 

一つの目安として、甲状腺の精査を希望するときには甲状腺専門医を参考にしてみてください。

http://www.japanthyroid.jp/public/specialist/map.html 

(甲状腺学会認定専門医名簿)

(私の名前は2022年7月頃に反映されるとのことです)

 

岩手県をはじめ特に北東北地方の専門医の少なさに驚かれることでしょう。

 

 

(追記)

昨年の試験日は雨の日で、道に迷った私は土地勘のない東京で走り回って探しながら試験会場に向かっていました。

時間ギリギリでパニックになっているところで足を滑らせ転倒し両手、両膝から出血、その状態で試験会場に到着し血だらけで受けた試験でした《笑》

今では笑い話になりますが、その時は痛みと恥ずかしさと動揺とで試験どころではありませんでした。

重要な日には時間に余裕をもって

初めての場所では十分な下見を

雨の日は慌てて走り回らない

これから入学試験に臨む子供たちもいると思いますが、当たり前のことですが、再度、気を付けてお過ごしください。怪我をしては元も子もありません。

オミクロン株拡大、やはり今の時点では対策は必要

2022年1月20日

 今年に入り新型コロナウイルス「オミクロン株」が急速に拡大しています。

報道等では重症化しにくいということが強調され、それにも関わらず多方面にわたり制限をかけていることに疑問を感じている方が多くいるようです。

 

 今回は世界的な状況をもとに自分なりの考えを述べたいと思います。

 

《いま分かっていること・分からないこと》

 日本での急激な拡大からみても感染スピードが従来株と比べて格段に速いのは間違いないですが、問題は重症化リスクです。各国のデータをみても重症化率は低いようです。今年になってからの国内の統計でも同様の傾向がみられますので、その通りなんだと思います。

 そうであれば

 

『普通の風邪やインフルエンザと同じじゃない?』

『パンデミック前と同じでいいんじゃないの?』

 

といった意見が出るのももっともだと思います。

 

 ただし、日本では若い世代の感染が主流で高齢者やハイリスクの方が感染した場合の重症化率はまだまだ不明で予断を許さない状態ですので、注意が必要だと思います。

 

《重症化率が低いなら対策はいらない?》

 感染者数が激増していますが、重要なのは感染者数と重症化率を併せて考えることだと思います。従来のデルタ株と比べ重症化率が10分の1だとしましょう。でも感染者数が10倍になればどうでしょうか?重症者数は同じ数になります。

 ということは集中治療が必要になったり不幸な結果になってしまう方もデルタ株と同じくらいの数になることになります。すなわち医療崩壊が起こるわけです。

 

やはり感染者数を抑えることが重要になってきます。

 

《感染者数を抑えるにはどうすればいいの?》

 やはり感染しないこと・感染させないことが基本となります。

低リスクの方個人レベルではただの風邪かもしれませんが、それが拡がることで大切な人や家族が苦しむことにつながってしまいます。

幸い3回目のワクチン接種が始まりますし、ワクチンのブースター接種が重症化リスク・感染リスクを下げる報告が出ていますので接種をお勧めします。

 

当院でも3回目接種を受付します

 

 また軽い風邪?と思った方でも陽性者が出ています。軽く考えずに他人に感染させないためにも医療機関での検査をお勧めします。

 

当院では感染対策を施した状態で直接医師が診察の上、PCR検査または抗原検査を施行しています。定期患者だけではなく新患でも対応しておりますので、症状のある方はお問い合わせください。

 

 内服治療薬も認可が下りましたが、まだまだ広い範囲には出回っておりません。現在、当院でも使用可能か検討していますので、もうしばらくお待ちください。

 

《追記 オミクロン株でパンデミックは終わる?》

 一般的にウイルスは生き残るために宿主(今回の場合は人間)を殺さずに共存していくために弱毒化していくと考えられていますが、必ずしもそういかない場合もあります。悲観的になる必要はありませんが、新たな変異を起こし強毒化する可能性も0ではありません。

 ウイルスの変異は感染した体内で増殖する時に起きますので、感染者が増えれば変異を起こす確率が高くなります。

 

新たな変異を防ぐためにも感染数を減らす努力が必要でしょう。

 

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