こたに内科・甲状腺クリニック

院長のブログ

歩ける鳥居、浮かぶ鳥居、そして光る鳥居。宮島で見た美しさ

2025年12月4日

潮が描く神の景色:宮島・厳島神社で出会った四つの大鳥居


原爆ドームと平和記念資料館を訪れ、戦争の悲惨さと平和の尊さについて深く考えさせられたあと、宮島へ向かいました。
広島の歴史の重みを胸に抱えながら向かった宮島では、自然と信仰がやわらかく溶け合う穏やかな時間が流れていました。

原爆ドームでの体験が心に静かに残る中で見た大鳥居は、潮や時間によって姿を変え、生命のように表情豊かでした。
ここからは、私が宮島で目にした干潮・満潮・夕方・夕刻という四つの鳥居の姿を記していこうと思います。


📸 干潮時に歩いて近づけた大鳥居

干潮時には潮が大きく引き、鳥居のすぐそばまで歩いて行けるほどでした。
海底の砂の感触を確かめながら見上げた鳥居は迫力があり、まるで海が道を開いてくれたような特別な時間でした。


📸 海に浸かる大鳥居

数時間後、同じ場所へ戻ると景色は一変していました。
先ほどまで歩けた場所はすべて海の下に沈み、鳥居は海に浸かりながら凛とした姿を見せていました。

干潮と満潮という自然の営みだけで、景色がここまでドラマチックに変わることに心を奪われました。

自然と信仰が調和した厳島神社ならではの美しさを強く感じた瞬間でした。


📸 夕方、青みが濃くなり始めた時間の大鳥居

日が傾きはじめ、空の青が徐々に深まっていく時間帯。
光が弱まりつつある中で立つ鳥居は、静けさをまといながら、また違う表情で迎えてくれました。

満潮とも干潮とも違う、光と影が織りなす柔らかな時間。
宮島の一日の移ろいを感じられる瞬間でした。


📸 夕刻、わずかに明るさが残る時間帯の大鳥居

夕刻になると空気は一段と青みを増し、空にはわずかな明るさだけが残っていました。
その中でライトアップされた鳥居のオレンジ色が鮮やかに浮かび上がり、海面にも柔らかく反射していました。

昼でも夜でもない「わずかな光の残り香」が作り出す美しさに、しばらく足が止まりました。
宮島でしか出会えない、静かで幻想的な時間でした。


🏯 宮島しゃもじに込められた縁起

宮島名物のしゃもじには、「福をすくう」「運をすくう」「勝利を呼び込む」という縁起のいい願いが込められています。

厳島神社を歩いたあとに手にするしゃもじは、お守りのような温かさがあり、島の文化と祈りがそっと伝わってくるものでした。


🏝 まとめ:自然と文化が息づく宮島

干潮・満潮・夕方・夕刻という四つの時間帯に、宮島の大鳥居は見事なほど多彩な表情を見せてくれました。

自然の移ろいそのものが信仰の景色となり、宮島という場所の尊さを静かに語っている。

次は季節や潮の高さを変えて歩き、また違う表情の宮島に出会いたいと思わせてくれる旅でした。

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